Mac OS でも利用できる SIP クライアント App。
Telephone
名前がストレート過ぎて、埋もれてしまうんじゃないかと余計な心配をしたくなりますが、シンプル&軽快で妥協のないソフトです。
設定
まずは Preference で SIP アカウントの登録をします。Accounts を選択して、左下の [+] ボタンを押すと SIP Account Setup が始まります。
- Full Name
- アカウントの名前
- Domain
- SIP サーバーのアドレス
- User Name
- SIP アカウントの内線番号
- Password
- SIP アカウントのパスワード
設定が完了すると、メインウィンドウのステータスが Available になり、使用できるようになります。
Available にならない場合は、Advanced の SIP Address が “内線番号@ SIP サーバーのアドレス” になっていることを確認してください。
電話番号のボタンも無い究極にシンプルなメインウィンドウに、内線や外線の番号を入力して [ Enter ] キーを押すと発信ができます。
機能
シンプルなソフトではありますが、基本的なミュート、保留、転送、コールバック機能も搭載。それぞれの機能はメニューバーもしくはキーボードショートカットを使います。
- ミュート – Mute
- 保留 – Hold
- 転送 – Transfer
- コールバック – Call Back
電話帳
電話帳の機能は、OS X 標準のアドレスブックと連動しているので、アドレス帳のメールアドレスの欄にカスタムラベル “SIP” で設定をすることで SIP のアドレスを管理できます。
もちろん Growl にも対応していますので、バックグラウンドで呼び出しがあっても大丈夫。
XMeeting
XMeeting は Mac OS X で動くシンプルな SIP アプリケーションです。
設定もウィザードで行えるので、とても楽です。
設定が完了すると、メインウィンドウのステータスが Idle になり、使用できるようになります。
Telephone に比べて、ダイヤルパッドや DTMF モードの選択があり高機能ですが、Mac OS X Lion では SIP サーバーにうまくログインできませんでした。
Jitsi
Jitsi は SIP VoIP と各種 IM (インスタントメッセンジャー) をまとめたアプリケーションです。
IM のサービスは Facebook, Google Talk, MSN, Yahoo, AIM, Jabber その他も纏めて扱えます。
ダイヤルパッドの画面や、履歴の確認画面も用意されているので、Telephone はシンプル過ぎと言う人には、この Jitsi がお勧めです。
内線はコンタクトグループで管理ができるため、部署ごとに表示するといったこともできます。また、完全対応ではないですが、言語設定を日本語にできるので、英語表示のアプリケーションが苦手な人にも敷居が低くなっています。
電話としての基本的な機能 (保留や転送など) はもちろん、通話の mp3 録音にも対応。着信時にはポップアップがモニターのセンターに表示され、応答ボタンを押せばそのまま電話に出る事もできます。
自身で作成したコンタクトと、Mac 標準のアドレスブックが連動しているため、登録済みの番号からの着信は名前表示されます。
SIP の設定はとかくすんなりいかない事が多いですが、多くのアプリケーションを試した中でも、この Jitsi は何の苦もなく接続できた数少ないアプリの1つです。
今回は VoIP 機能メインのレビューですが、IM の機能として、ビデオチャットや複数人とのチャット 機能、画面共有も備えるなど、申し分のないアプリケーションです。